うさぎの診察
近年、うさぎは一緒に暮らすご家庭も増え、ペットとしてより身近な存在になってきています。当院でも日々、多くのうさぎとご家族のみなさまにご来院いただいております。
犬や猫と違い、うさぎは独特な生態や体のしくみがあり、飼育や病気の治療に関してもより専門的な知識が必要とされています。
当院では、うさぎにとって負担の少ない的確な診察と、飼い主様へのわかりやすいご説明を心がけながら、積極的にうさぎの診察を行っています。
はじめてご来院される方へ
2.初めてのご来院の場合、診察に時間がかかる場合がございます。
お時間に余裕をもってのご来院をお願いいたします。
3.「様子を見て大丈夫かな?」と感じられた症状でも、ぜひ早めに一度ご来院ください。
うさぎは異常な症状を出しにくい動物です。見た目よりも重症な場合が多くあります。ご家族の力で早期発見をお願いいたします。
4.便や尿の異常でご来院される場合は、できるだけ当日の便や尿を
お持ちください。
診断や治療に役立つ場合があります。
5.ご家族以外の人や他の動物が苦手なうさぎの場合、受付を済ませていただいた後、お車でお待ちいただくことも可能です。
順番が来ましたらお声掛けいたします。
病院までの移動に関してお気を付けいただきたいこと
1.うさぎは暑さや気温変化に非常に弱い動物です。
室内と屋外の温度差や、車内の温度などにもお気を付けください。
2.キャリーケースに入れてのご来院をお勧めしています。
普段はおとなしい子でも抱っこでのご来院ですと、環境の変化や他の動物に驚いてパニックになる場合がございます。落下などの事故を予防するためにキャリーケースでのご来院をお願いいたします。
3.キャリーケース内の温度には気を付けてあげてください。
夏場などは温度が上がりやすく、呼吸が荒くなっている子も見かけます。暑い季節は保冷材などを利用されている飼い主様もいらっしゃいます。
4.お家にお迎えしたばかりの子うさぎの場合、健康状態に問題がなく、健康診断や爪切りでご来院される時は、ご家庭の環境に慣れてからのご来院をお勧めしています。
子うさぎにとって移動は強いストレスになる場合がありますので慎重にご検討ください。
うさぎの病気
うさぎの代表的な病気には下記のようなものがあります。
ご自宅のうさぎにあてはまる症状がありましたら早めのご来院をお勧めします。
消化管うっ滞
急な食欲低下、便が少ない(出ない)、お腹が張る、うずくまる、など
歯科疾患(切歯、臼歯)
エサへの興味や食欲はあるが食べない、食欲不振、歯ぎしり、ヨダレが多い、など
子宮疾患(メス)
血尿、陰部からの出血、お腹が膨らむ、乳腺の腫れ、食欲不振、など
乳腺疾患
乳腺の腫れ、しこり、乳汁の分泌(白色、透明)、など
寄生虫疾患
(内部寄生虫)軟便、下痢、便に白い虫がつく
(外部寄生虫)フケ、脱毛、かゆみ、など